「ねえ、このシマシマの、なあに?」
「これは種といって、土に埋めると、また同じ花がさくんだよ。
 それに、この種はね、食べることも出来るんだよ。」

「えー、うそだー」
小さな女の子とお母さんが、手をつなぎながら、話しています。

「じゃー、これみんな、食べれちゃうんだ!」
大きな花を目の前にして、女の子が驚いています

「この花、背が高いね、どれくらいあるの?」
「うーん、2メートルくらいかな?」

「にめーとる...?  ねえ、私はいつ、これくらい大きくなる?」
「そうねえ、ちゃーんと牛乳飲めば、すぐになれるかも。」
「えー。」

二人は広い広い花畑を抜けて、小高い丘にのぼりました。
目の前に広がるのは、まるで金色の草原のようでした。

「うわあー、すごーい。」

「これはね、ヒマワリっていうの。あなたと同じ名前のお花だよ。  この花のように元気で明るく育ちますようにって、つけたんだよ。」

「おなじ、なまえ?」
女の子は目を輝かせて、お母さんを見つめました

「そう、これは太陽の花。」

お母さんの言葉の意味がわからずに、女の子はまたヒマワリ畑を
眺めました。

「ふーん。ね、また下に行こうよ。ちょっと背が、
伸びてるかもしれないから。」

「ええ?そんなに早く?」
「いいから、いいからー。ねっ、行こうよ。」

女の子はななめになりながら、お母さんの手を引っ張っていきました。

「ほらー、早くー。」

真夏の太陽に照らされながら、
やがて二人は金色の草原の中へと消えてゆきました。  
おしまい

バイバ〜イ
『太陽の花』

最後まで読んでくれてありがとうございました。
私はひまわりが大好きです。一番好きです。
健康的で背が高くて、
ピンっと背筋をのばして、ひと夏を太陽みたいに
彩ってくれて、最期はちゃんとお辞儀して
『新しい命(たね)』を残して
さようならします。えらい!


毎月行われる秘密会議で
『今回のお話はひまわり描きたい!』
と童話のまりちゃんにたのみました。

『ひまわりか・・難しいね・・』と言うので
どうせ数ヶ月待たされるさ!とタカをくくっていたのに、
1週間後には文章が送られてきました。はやっ!!(汗)
あーだこーだとイチャモンをつけながら、
延ばし、延ばして6月分の童話今、たった今完成しました。

『ひまわり』の絵を描くのは本当に楽しい

貼り絵作家:渡辺順子