『みにくいアヒルの子』と『さるかに合戦』は、すべて

調布市立布田小がっこうの生徒(1年生〜5年生)が2007年度

財団法人 伝統文化活性化国民協会伝統文化こども教室
『創作はりえによる紙芝居教室』

で和紙はりえで制作し、発表したものです。

ご意見・ご感想・質問など、ありましたらこちらからお寄せください。


1.
あるひ、かにが おむすびを ひろった。さあ、それをみた 
くいしんぼうのさる。ほしくてたまらない。

どっかにもうひとつくらい おちてないかと、
さがしたが みつけたのは かきのたねだった。
『おい、そのおむすびをかきのたねとかえてくれよ。』

『いやだいやだ、とりかえるものか!』
『このたねをうめてみろ!いっぱい、かきのみがなるぞ。
な、な?いいだろう?とりかえてくれよ』
さるは いたがるかにとむりやりとりかえっこをしてしまった。


2.
かにはとりかえた かきのたねを うらにわにうめた。
やわらかいどろをかぶせ、みずをかけた。
『はやく芽(め)を出せ!かきのたね。ださぬとさっさとほじくるぞ!』
かには そういって毎日 水をやった。ほじくられちゃたまらんと、
かきのたねは すいすいと芽(め)を出した。


3.
芽(め)が出たかきに かには毎日(まいにち)
こやしをかけては こういった。
『かきかき のびろ!すいすい のびろ!のびなきゃはさみで 
ちょうんぎるぞ!』
ほんとうに かにが大きなはさみをガチガチさせるので 
ちょんぎられちゃあ たまらんと、かきの芽(め)はすいすいのびた。
のびて たちまち大きな木になった。


4.
おおきくなったかきの木に かには毎日こやしをやった。
そして木を見上げながらこういった。
『はよ、実(み)をつけろ。赤い実をつけろ。つけなきゃ 
ねっこをぶっきるぞ!』切られちゃあ たまらんとかきの木は 
あっというまに 実(み)をつけた。 赤い実(み)
をいっぱい ぶらさげた。けれどもかには きのぼりができない。
したから みあげているばかり・・・

そこへずるがしこいさるが やってきた。



5.
『ほほう おいしそうな実(み)がなったなあ。
よ〜し!おれがとってやろう!』するするする〜〜っ
さるはじょうずに木に のぼると おいしそうなのを
 はじからムシャムシャ食べはじめた。
『さるさんさるさん。食べてばかりいないで こっちにも
ほうっておくれよ!』かにが たのむと木の上で 
ヘラヘラわらった。『ふん、おまえもほしいか。だったら、
これを食(く)うがいいや!!』さるはそういゆと、
まだ青い かたいかきを びゅ〜ンっとなげつけた。


6.
『あいたたたたた〜〜っ!!』
『さあ 食(く)え!もっと食え!!いくらでもやるぞ!』
いじわるのさるは おもしろがって つぎから つぎと かたい 
かきをなげつけた。かわいそうに・・・
おかげで かには『う〜〜ん・・』といったきり 
気をうしなってしまった。


7.
こうらが いたんだり、 足がおれたり 
さんざんなめにあったかには おいおいないていた。
そこへ はちが やってきた。
『どうしたんだい?かにさん!』かにが なきなき 
いままでのことを話(なは)してきかせると、
はちはブブブンっ!とおこっていった。『
なんてひどいことを するんだ!よーし。
みんなで力をあわせて 
さるのやつを やっつけてやろう!』


8.
ブブブブ ブウ〜ン
はちは とびまわって くりの実(み)と 
大きなうすに 話(はなし)をした。
『よーし。かたきをとってやろう!』
さっそく はちと くりと うすは 
さるの家へむかって でかけていった。



9.
ところが さるは 山に出かけていて るすだった。
そこでくりは いろりの はいの中に かくれ、 はちは 
水がめのかげに かくれた。
うすは いりぐちにちかい はりの上(うえ)。
そして さるのかえりを まっていた。 ・・・・・・・・・。

日がくれて さるがかぜに ふかれて ぶるぶるふるえながら 
かえってきた。『うう〜さむい。』といってさっそく 
いろりに 火をくべた。


10.
『ばっちーん!』

くりがはじけて さるの おなかに とびこんだ。
『アチアチッ! アッチッチ〜〜っ!』
さるは あまりのあつさに とびあがった。とびあがって
 クルクルかけまわり やけどを ひやそうと水がめのところへ 
はしっていった。


11. 
水がめのふたを とったとたん。
ブブブブっ!チクリッ!!はちがさるの 
はなっ先(さき)めがけて おそいかかった。
『ひえ〜〜っ!いててててっ!』さるはびっくり おおあわて。
そとにむかって にげようとした。

12.
どっす〜ん!まってましたと ばかり うすが 
上(うえ)からとびおりた。

『ひ、ひやあ!!いたたたた〜〜〜っ!
たすけてくれ〜!』

『どうだ!まいったか!』
かにが はさみをふりふり そういうと

『ゆるしてくれ、ゆるしてくれよう。
もうけっして いじわるはしないよう。』

さるは それから ながいこと たちあがることも 
できなかった ということだ。


これで さるかに合戦(がっせん)
のおはなしは、


おしまい!